求人に応募するときに、まずは書類選考を通らなければ始まらないと考えるのはもっともだろう。履歴書や職務経歴書の内容を見て面接するに足る人材かどうかが判断されるため、最低ラインの内容が書かれていなければ落とされてしまう。しかし、書類選考を通過することだけを考えていると失敗してしまうリスクがある。
書類選考の後には面接選考が一回から三回程度はあるが、その面接官は基本的に提出された書類を見ながら面接を行う。そのため、書類に記載されている内容が面接の内容を左右すると言っても過言ではない。書類を作成するときには面接対策をするという気持ちを持つことが重要になる。自分の全てを記載して受け入れてもらおうというスタンスで記載すると、書類を見てもどのような質問が出てくるかを想像することは難しい。しかし、一読したときに、この部分の詳細を知りたいと思うような箇所を作っておくと、想定したようにそれに関する質問が出てくるようになる。一つしかそのような部分がないと、たまたま面接官が興味を持ってくれなかったときには効果がない。可能な限り質問を誘起するような記述を散りばめておくことが重要なのである。
ただし、やり過ぎてしまうと書類の時点で自分のアピールが足りずに不採用になってしまうリスクもあるだろう。バランスを考えて周到に記述することが必須である。提出する書類には選考に通過すること以上に重要な意味があるのは覚えておくと良い。
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